地道に人に会い続ける。
後援会長に同行いただきながら
まずは少しずつ、歩いて後援会の勧誘活動をはじめました。
妻と子どもと、 今まで歩いたことが無い路地を通り、綺麗な景色に癒やされながら、
初めて会う方と話す機会に恵まれました。
「mammaの人やね」「ああ、神愛館の」
「餅つきのときに会ったね」「収穫祭におったね」
など、いろんな声をかけていただきました。
「こんな若いひとが出てくれるなんて」
「誰も出てくれなんだらと困ってたから本当にようやってくれた」
という声も多数いただきました。
深くお辞儀をしていただいて、こちらも深くお辞儀をしたり。
こんな機会でもなければもしかしたら一生お話することにも恵まれなかったかもしれない、
この出会いに感謝です。
また、いろんなご意見がある、ということも改めて感じました。
右・左。 自民党、共産党、無所属。
いろんな主義主張があって当然ですし、思想の自由が全員にあります。
政治の話はややもすると、政党の話になり、レッテルを貼り、
考えの違う相手を非難しがちです。
「島の未来のために」という想いは同じはず。
考え方や背景は異なれど、話し合い、建設的に力を合わられればよいのですが。
選挙は民主主義。何が正しいと決まっているわけではありません。
有権者ひとりひとりが考えて、自分たちの未来を決めていける仕組みです。
今回、後援会を立ち上げる機会に恵まれ、
いろんな話をいろんな方から聞かせていただきました。
地域の成り立ちや仕組み、背景を改めて学ばせていただきました。
こんな機会がなければずっと知らずに、気づかずにいたと思います。
若いひとや移住者とも、ぜひこの内容を共有できたらいいなぁと感じます。
今後の私たちの未来にとって、大切なことだと思うからです。
土庄町の財政は毎年約70〜80億。
単独事業で道路を補修したり工事するのは限度があります。
国や県の交付税のおかげでいろんな工事ができていたり、
それこそ学校や病院や港などが維持されていたりします。
工事のために土庄町単独で工事するにはお金が足りないので
国や県からの補助をもらう必要があり
そのために行政や代議士先生に頼んだりして
お世話になってきた歴史が豊島にもありますし、日本全国どの地域もあるのだと思います。
例えば、無農薬やオーガニック食材にこだわる方にとっては
誰がどんな風にこの野菜をつくっているのか調べたりするのは自然だったりします。
それが身体にどんな影響があるのか、
そのお金がどのような会社に流れるのか、
その結果社会がどの方向へ進むのか、
「買い物は(お店への)投票」と考えながらお金を使う感覚の人もいらっしゃると思います。
それと同じように、今の私たちが住んでいるこの島の環境は
どのような経緯で成り立って、今があるのか。
それを知った上で生きることは、大切なことだと感じます。
なぜなら、それを知れば、未来をつくる方法がわかるからです。
今、目の前に「当然のように存在する景色」も、
「かつて、なかった景色」であり、
「今、本当はなかったかもしれない景色」。
産業廃棄物は不法投棄されたままだったかもしれないし、
美術館はなかったかもしれない。
棚田は荒れ地のままだったかもしれないし
あの道路はなかったかもしれない。
小中学校はなくなっていたかもしれないし、
保育園もなかったかもしれない。
高潮被害に毎年遭っていたかもしれない。
今がベストなのかどうかはわかりませんが、
過去のひとたちは選択に選択を重ねて
今という未来にたどり着いている。
この未来がより良いと信じて。
いまこれから私たちがどうしていくべきか。
そこに正解はないと思いますが、まずは知ることから。
そして何より、対話することから、すべては始まると思っています。
そういった議論のきっかけをつくるのが、今回の私の
一番最初の目的でありました。
眼の前の暮らしも大切だけれど、その暮らしの地盤や根っこがどうなっているのだろう。
未来はどうなっているのだろう。
土庄町や豊島に住んでいるみなさんはどう思っているのだろう。
声の大きいひと、立場のあるひとだけの意見ではなく、
いろんな方とお話してみたいと思いました。
なにか思うものがあればぜひお教えください。
もてきくにお
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